ガープス・ルール解説

@ランニング技能と「よけ」
ベーシック原書の改訂版において、ランニング技能のボーナスで「よけ」が上昇しないという解釈になり、完訳版に反映されています。そもそもランニング技能は直線速度を上げるものであり、戦闘に役立たないという解釈も道理です。しかし鎧や盾の受動防御がない限り、「よけ」の成功などまずムリです。そのためグループSNEではプレイヤーが旧ルールになれているなどの事情を考慮して、「ルナル完全版」「ドラゴンマーク」では「よけ」が上がるようになっています。(百鬼夜翔では選択) なお、「百鬼夜翔」「マーシャルアーツ完訳版」でも原書の改訂が反映されており、今後もルールの食い違いによる混乱が予想されます。

A異種族の能力値
基本値が人間と違う種族が能力値を上下させる場合、CPを使ってから種族修正をかける説と、種族基本値と目的値のCPの差を消費する説があります。ルナル旧版では前者ですが、完全版で後者が採用された結果、能力値を14にするのが難しくなりました。アメリカでは未だに前者ですが、グループSNEでは公平さの観点から後者を採用したようです。

B《物質障壁》+《空気破壊》
よく話になる極悪コンボですが、これに関してSNEは「防御魔法は抵抗の意志があれば自動的に失敗する。」という解釈を提案しています。このほかネット上では「《避難所》の上位呪文だから空気が保たれる」という説があります。このほか私としては「ある程度のダメージで《物質障壁》を破壊可能」という解釈を提案します。

C〈柔道〉+《死の手》
ガヤン神官がやりそうなマンチキン戦術ですが、これにも2つほど対策があります。ひとつは触れるのを難しくするもので、「百鬼夜翔」250ページの「近接戦闘の追加ルール」や私の改造ルールが役に立つでしょう。もう一つは「素肌に触れないと《死の手》の効果が出ない」(長袖と手袋で防げる)というものです。《大治癒》などと違い触れなければならないと明記された呪文は、生体細胞に直接接触しないと作用しないという解釈です。

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