School Days

 ヤンデレブームの原点といわれる18禁PCゲームのアニメ化。「原作がフルアニメーションなのにわざわざTVアニメ化する必要あるのか?」「あのダークなシナリオが本当に地上波でオンエアできるのか?」といった不安を見事に跳ね除け、最終回は原作を知っている私ですら驚愕する結末になった。

 毛布に隠れて裸は見えないとはいえ、TVアニメに関わらずベッドシーンの描写があるのが特徴。他のエロゲー原作アニメはエロ度が低めなので目立つ。それに加えて最終回の鮮血描写、例の事件が無くても地上波でのオンエアは危ない。

 無事に最終回がオンエアされていれば神展開で終わっていたはずだが、某局が代替として流した風景映像を評した「nice boat」が後日AT-Xでオンエアされたラストシーンの伏線になるというとんでもないオチがついた。「nice boat」の源発言者、アンタは神を越えたよ!

 ストーリーばかりが注目されるアニメではあるが、原作の作画スタッフが参加しているため絵のレベルはなかなか。ここまで原作のキャラデザと違和感の無いギャルゲー原作アニメも珍しい(元がアニメだから当たり前か?)。

・伊藤誠
 原作では優柔不断さが前面に出ていた反面ギャルゲーの主人公らしい「いい人」オーラが残っていたが、アニメでは貴明や稟と較べるのも失礼な最低男になっていた。言葉とのデートがつまらないといってみんなでプールに行った帰りに世界と交え、その世界が妊娠した?のをほったらかして他の女に手当たりしだい、原作では仲がよいとはいえなかった三人組とまでヤるとは… なんでこんな無神経男のところに女が集まるんだ?

・西園寺世界
 原作の刺殺エンドはある程度誤解入ってたけど(つーか言葉の責任)、アニメのほうがより泥沼に・・・ とはいえ私は原作・TVアニメとも刹那が悪いと思っているのでニコニコ動画とかのように「世界死ね」コールを飛ばす気はない。

・桂言葉
 この作品、バスト85以上の巨乳キャラが1人もいないのに彼女だけ1m超の爆乳、極端すぎる。しかもウエストは世界より細いし・・・ 胸が大きくておっとりしていて一途という男から見れば理想の女性、「スクールデイズ」じゃなければ彼女のかわいいシーンがたくさん見れたかと思うと残念でならない。アニメでは第11話でヤンデレ化が解けたように見えたのに最終回で誠が殺されたためダークに逆戻り。運命の皮肉さに泣けてくる。

・清浦刹那
 人気が高く「Summer Days」のメインヒロインになっている刹那だが、私に言わせりゃ彼女こそ諸悪の根源。刹那が世界をたきつけたり、誠の着信拒否設定したりしなければ誠と言葉の関係も容易に修復できたはずなのに。世界よりも刹那の方が先に誠に好意を持っており、立場上は刹那と世界の関係がこじれているはずだが、アニメでは海外に行ってしまい無責任にもシナリオから退場する。

・加藤乙女
 中学時代から誠のことが気になっているというかわいい面を持ちながら、一方で言葉いじめの首謀者という陰湿な面を併せ持つありがちな女子高生。アニメでは誠と一緒に秘密休憩室に入ったが(たぶん原作には無いシーンだと思う)、そのビデオを世界に見られても修羅場にならなかったのはどういうことか? アニメではいいかげんな誠を早々に見限ってしまい面倒なことにならずに済んだ。

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