Kanon(東映版)

 2002年のPS2版「Kanon」発売と同時期に東映アニメーションが製作したTVアニメ。いたる絵をどう解釈したのが顎の目立つキャラデザが最大の特徴。そのせいもあって京アニ版が作られた現在では黒歴史(商業誌が全く触れようとしない)になっている。

 確かに作画レベルで京アニと比べるのは酷だが、シナリオ構成についてはこっちのほうが気に入っている。全13話(他にDVDオリジナルのアフターストーリーがあるが)と短い中で原作のシナリオをよくまとめているし、名雪が母を見舞いに来た病院で昏睡中のあゆの病室を見つけるというラストの演出もよい。問題の「顎」についても、京アニ版だってよく見ると口と顎が結構不自然である。

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