「約束の女の子」の真実

 「ラブひな」作中で断片的にしか語られなかった「約束の女の子」が誰なのかという謎。一時期はむつみではないかといわれたし、当のなるは幼くて記憶に全くない。むつみは真実を知っているようだが(8巻ラスト)しゃべる機会がなかった。というわけでコミックス中の情報をまとめてみました。

 和菓子屋の息子である景太郎は、5歳の頃の一時期、祖母の経営するひなた旅館で寝泊まりしていたようです。(理由は不明、それ以降ひなた旅館に行くことはなかったようだ。) そんなときなつみがひなた旅館で働くことになり、娘のむつみと一緒に住み込むことになりました。
 すぐに仲良くなった景太郎とむつみですが、そこに体の弱かったなるが療養のため父親に連れられてひなた旅館へやってきました。ひなた婆ちゃんは二人になるを紹介して一緒に遊ぶように言いつけますが、3歳に満たないうえ体の弱いなるは景太郎とむつみのペースについていくことが難しく、二人の後を追うシチュエーションが多かったようです。

 景太郎を好きになったむつみですが、景太郎は病弱のなるを気にかけているうちに、なるに心を惹かれていくようになります。一方なるも、身近な男の子、つまり景太郎に淡い恋心を抱くようになります。そのことに気付いた幼いむつみは、この時点で身を引くことを決意します。なるの父から「アイしあうふたりがトーダイにいくとシアワセになれる」ということを聞いたむつみは、このことを景太郎に話し、なるを口説くことを勧めます。こうして景太郎となるは大きくなったら一緒に東大へ行こうという約束を交わしますが、この直後なつみの都合(本編未登場の次女を身籠もった可能性が高い)でむつみは日なた旅館を離れることになります。この時むつみはリッド君のぬいぐるみを回収するのを忘れ、なるの手元に残ります。

 その一年後、むつみとなるはどこかで再会を果たします。なるは幼すぎて景太郎との約束を覚えていなかったため、むつみが約束のことを教えてきかせたようです。

 しかしよく考えてみると、景太郎はむつみを振って2歳の幼女を口説いていたんですねぇ。アニメの最終回ではむつみが「たくさんの女の子と約束した」といってますし。景太郎って「センチメンタルグラフティ」の主人公や「Kanon」の祐一に匹敵する女たらしなのかも。ところでカナコは約束の女の子を「兄の人生を狂わせた宿敵」と言ってますが、よく考えたら諸悪の根元はむつみ・・・

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