Kanon

「泣きゲー」の元祖といわれる美少女アドベンチャーゲーム。「ギャルゲー=ときメモ、Piaキャロのような育成SLG」というイメージは「ToHeart」と本作によって変えられ、これ以降キャラとストーリーを重視したADVがギャルゲーの主流になる。私は東映アニメーション版から入り、オンエア中に18禁ゲーム版をプレイして最終回の前にクリアした。京アニ版が作られる時代のエロゲー原作アニメはゲーム版とキャストが違うことでファンの間でよく荒れる傾向があったが、Kanonは18禁ゲームに声がないためこの問題とは無縁。エロゲーのボイスが当たり前でなかった時代の作品かと思うと時の流れの速さを思い知らされる。

・相沢祐一
栞にセクハラしたり、子供の頃ラブラブ光線出してた名雪をダシにしてあゆを口説いたり、精神年齢が小学生のままのあゆや壊れた真琴とエッチしたりと、考えてみたらかなり外道。さりげなく舞と幼なじみだったりして、「センチメンタルグラフティ」の主人公以上のプレイボーイかもしれない。京アニ版は声優のせいで「月宮あゆの憂鬱」かと思ってしまう。

・水瀬名雪
主人公のいとこで、おっとりした性格、しかも子供の頃からラブラブ光線を出しており他作品ならヒロインになれたキャラ。シナリオ的にも名雪編が一番ほのぼのしていてひねりが少ない。どうも私はいとこという属性に惹かれるらしいが、海外に出すときはヤバいらしい。
 しかしこのゲーム、雪国が舞台で物の怪も存在するのに、なぜ雪女が出ない。ひょっとしたら名雪は秋子さんが拾った雪ん子ではなかろうか? X-boxやNDSでその辺が明らかになるかも(笑)。

・水瀬秋子
 本編中でかなり謎を作っているため、四コマ、コミックアンソロジー、同人でネタが作りやすく漫画家にはありがたいキャラクター。しかし個人的には彼女の職業より、名雪の父親の正体が気になる・・・・・・。
 ところでエロゲーにおいて、メインキャラの母親というのは重要な存在、他社のゲームなら彼女を攻略できたかもしれない。

・沢渡真琴
 ラストシーンは一番泣けるのだが、初登場がアレなのであまりよい印象を受けない。しかし捨てられた女の恨みって怖いなぁ。なんかシャアとハマーンの関係に似てなくもない。

・美坂栞
 真冬にアイス、私も経験あるけど死ぬかと思ったぞ。味覚がマヒしておいしくも何ともないし、アイスが固くてさじが入らない・・・。しょっちゅう魂が抜ける「ラブひな」のむつみさんとどっちが体弱いんでしょうか? シナリオはラブストーリーの王道を突っ走っていたなぁ(本人が認めていたけど)。

・美坂香里
 栞の姉つーより、名雪のダチとしての役割の方が重要だった。彼女を攻略できないのを残念がる人も多いようだが、次回移植時に(あるのか?)佐祐理さんのような隠しEDが追加されるかもしれない。

・川澄舞
 年上でダウナー系って珍しいな・・・・

・倉田佐祐理
 お嬢様で気だてがよく料理もうまい、まさに「ヤローの理想を詰め込んだ」キャラである。「あははーっ」という笑いや変な噂が立つことを気にせずに祐一の教室に来るニブさが個人的には「萌え」。しかし彼女ほどの女の子がサブキャラという事実が、「Kanon」がキャラよりストーリー重視のゲームであることを示している。それにしても彼女のシナリオ分岐って「スーパーロボット大戦F完結編」のカヲル君に似てないか?

・月宮あゆ
 祐一とは学校やバイトなどの接点がないので、最初はなぜ彼女がヒロインなのかわからなかった。もっともギャルゲーのヒロインにしてはキャラが濃すぎる気がする(ヒロインって中庸なのが多いからね)。回想シーンでは小学4年生なのに胸のラインがある。しかし精神年齢は当時のままのハズなのに性知識はあるんでしょうか? 

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